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2003年11月14日(金) 15時47分

ゴミ拾う客に千円券振る舞う、悩める大阪・アメリカ村読売新聞

 大阪・ミナミのアメリカ村の商店主らでつくる「アメリカ村の会」(森本啓一会長)は16日から年内の毎週土、日曜、一帯でゴミを拾った買い物客らに1000円分の金券を渡すキャンペーンを行う。

 後を絶たないポイ捨てに「アメ村がゴミまみれになる」と危機感を募らせての苦肉の策。だが、量の多少にかかわらず金券に換えるという“大盤振る舞い”には「金券で解決を図るのはいかがか」と首をひねったり「金券ほしさに自分でゴミを作る不心得者もいるのでは」と危ぶんだりする声も出ている。

 同会などによると、アメ村には洋服店や飲食店など約2500店があり、休日には10万人以上が訪れる。

 しかし、路上のゴミ箱は約150個しかなく、灰皿も少ないため、休日の翌朝などは、路上にゴミがあふれている状態。強引な客引きが事件になるなど治安の低下も叫ばれ、街のイメージダウンも指摘される。

 ゴミ拾いイベントは、同会内で環境問題に取り組む「エコアンドミュージック実行事務局」が企画。金券は、加盟店主らの会費から100万円をねん出して、1000枚を準備した。期間中に足りなくなれば、額面を減らしてでも追加するという。

 まず16日、アメ村で行う音楽演奏などの催しの観客で、周辺のゴミを拾った人だけに金券を配る。22日以降は土、日曜だけの特設総合案内所(大阪市中央区西心斎橋1、トムズハウス内)で、専用ゴミ袋を配り、受け取った人が拾ったゴミを袋に入れて渡せば、金券1枚と交換する。

 金券は同会に加盟する約150の洋服店などで、今年末まで通用。使えるのは1回の買い物について1枚で、釣り銭は出さない。

 実行事務局は「怖く、汚いアメ村と言われたくない。多くの人が参加すれば配る額も増えるが、村を盛り上げる起爆剤になれば」と“一石二鳥”の効果を期待。「自分で出したゴミを持ち込む人もいるのでは」との声にも、事務局は「良心を信じるしかない」としている。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031114-00000507-yom-soci