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2003年11月14日(金) 14時46分

都、新銀行設立で仏の信託銀買収へ読売新聞

 中小企業対策を目的に新銀行構想を進める東京都は、フランス最大手の金融グループ「ビー・エヌ・ピー(BNP)・パリバ」の日本法人の一つ、BNPパリバ信託銀行(東京都千代田区)の買収に乗り出す方針を固めた。

 同行を新銀行の設立母体とするものだが、自治体が銀行を買収するのは極めて異例。すでに都と同グループの間で交渉が進められており、買収価格は30億円前後になる見通し。都では同行の全株式を取得後、金融庁に行名変更の手続きを行い、来年度中に開業する。

 BNPパリバ信託銀行は1999年、日本国内の個人資産家をターゲットに設立。しかし、長引く不景気から業績は思うように伸びず、2001年末に日本国内からの撤退を決め、現在、営業規模を縮小している。

 都の新銀行構想は、石原慎太郎知事が2期目の公約として掲げていた。

 関係者によると、都側は当初、資本金を調達後、新銀行の受け皿となる法人を設立し、金融庁に銀行業免許の取得を申請する予定だった。しかし、免許取得の審査に3—6か月程度かかるため、都では、撤退を決めているBNPパリバ信託銀行から免許を引き継ぐ方式に変更した。

 都が取得するのは、同行の全株式と銀行業の免許に限られる。同行の資本金は50億円だが、同行では売却前に、資本金の一部を取り崩して債務の償却に充てる模様で、最終的な買収価格は30億円前後とみられている。

 ◆BNPパリバ信託銀行=前身は1999年設立のBNP信託銀行。フランス大手行の金融再編で「BNPパリバ」グループが誕生したことを受け、2000年に名称変更。2002年度決算は約3億7000万円の損失を計上。経常収益は約3億9000万円。店舗は東京・大手町の本店のみ。従業員は23人。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031114-00000005-yom-bus_all