2003年11月14日(金) 12時02分

郵政公社新商品、市場発展観点から懸念・竹中氏（日経新聞）

　竹中平蔵経済財政・金融担当相は14日の閣議後の記者会見で、総務省が日本郵政公社に「定期付き終身保険」の簡易保険商品を認可することについて、一般論と断りながらも「民間の生命保険商品と競合するような新商品を出すことは、民間生保経営への影響や保険市場の健全な発展の観点から懸念がある。慎重に対応すべきだ」とくぎを刺した。

　また郵政公社の経営に触れ「官営の特典を維持したまま業容の拡大ができる現状には疑問もあると思う。民営化の議論を早急に詰めていく必要がある」と指摘した。

　政府が足利銀行への公的資金注入を検討していると一部外国通信社が報道したことには「まだ検査を続けているところで、検査も決算も何も決まっていない段階なのでコメントする立場にない」と表明。そのうえで「憶測に基づく記事が出るのはいかがなものか、慎重にしてほしい」と述べた。(12:02)

http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20031114AT1F1400B14112003.html