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2003年11月13日(木) 00時00分

駄菓子、ネット通販に活路/名古屋色とりどりの楽しい駄菓子。思わず童心に返る朝日新聞・

全国から届く注文 スーパーでも人気


  ラムネにせんべい、フーセンガム。最近の昭和ブームの影響もあって、昔懐かしい駄菓子がスーパーなどで人気だという。駄菓子メーカーが集まる名古屋市内では、インターネット通販を手がけるところも現れた。街中からは昔ながらの駄菓子屋さんは姿を消しつつあるが、新たな販路が広がっている。

ラムネにフーセンガム……大人だってほしい


  今年7月、名古屋市熱田区に開店したショッピングセンターのイオン熱田店の4階に突然出現する昭和30年代の街角。その一角に、駄菓子のチェーン店「夢や」がある。

  所狭しと並ぶお菓子に、下校途中の中高生やゲームセンターに来たカップル、家族連れが足を止める。駄菓子は今でも集客力のあるアイテムだ。

  ゲーム会社のナムコ(本社・東京)が運営する「縁起町一丁目」。木村伸一店長は「昭和30年代をテーマに、昔の縁日風の駄菓子屋さんを取り入れました」と話す。

  しかし、現実の街中では、駄菓子屋を見かけなくなって久しい。

  消えた駄菓子屋を探すと、ネット上に有った。

  同市西区にある「マルホ」の堀田久富社長(49)は5年前から、駄菓子のネット販売を手がける。同社は、駄菓子屋で売る紙のくじなどの玩具を作っている。

  2代目の堀田さんは「ピークの1960年代前半以降、廃業するメーカーは後を絶たない。新しい販路を開拓して駄菓子をもっと広めたい」と、98年、オンラインショップ「キャラメル横丁」を立ち上げた。60を超える各地のメーカーの商品を販売する。約半分は市内のメーカーだ。

  全国から注文が届く。中には30円のキャンデー一個を、500円の送料を払ってまで買いたいという人もいた。3千円、5千円と大量に買うのは、「懐かしさ」にひかれた30、40代の大人だ。「キャラメル横丁」で一人当たりが買う額は平均5千円、年間売り上げは3千万円に上る。

  ブームの一方で、駄菓子メーカーが置かれた厳しい状況は変わらない。

  金平糖やラムネを作っている西区の「マルタ食品」(稲葉誠社長)は53年創業。従業員約30人で、市内のメーカーでは規模が大きい。近くにあった零細駄菓子メーカーの工場は次々と廃業した。53歳の稲葉社長は「うちも後継者がいないから、どうなるか」と苦笑いする。

  「なんと言っても、単価が安すぎるから、売れてもほとんどもうけにならないんだよね」。同社で扱う40種類の駄菓子の多くは20円や30円。

  「値上げしても、需要はあるだろう。でも、子どもが自分の小遣いのなかから選んで買うのが駄菓子だから」

  「夢や」でも、かごに駄菓子を入れた小学生の男の子が、「僕が払う」と母親を制して財布から100円玉を出していた。今も昔も、変わらない光景だ。

(11/13近郊知多版、名古屋版)(11/13)

http://mytown.asahi.com/aichi/news01.asp?kiji=8371