2003年11月13日(木) 19時42分

山口組系ヤミ金事件、梶山被告を資金洗浄で再逮捕（日経新聞）

　暴力団山口組系五菱会のヤミ金融業者による出資法違反事件で、警視庁生活経済課などの合同捜査本部は13日、ヤミ金融で違法に得た収益を資金洗浄（マネーロンダリング）後に隠匿したとして、同会幹部、梶山進被告（54）＝公判中＝と同会組員、松崎敏和被告（34）＝同＝を組織犯罪処罰法違反（犯罪収益等隠匿）の疑いで再逮捕した。

　同課は、約200万ドル（約2億1000万円）の米ドル紙幣と約4700万円を押収した。梶山容疑者は、ヤミ金融で得た収益を米ラスベガスにある高級カジノ会社に保証金名目で預けることで合法的な資金としたうえで、都内の都銀の貸金庫に預け入れ隠匿していたという。カジノ周辺のホテルでは、ＶＩＰ待遇を受けていた。調べに対し「手術費用に使うつもりだった」などと供述しているという。梶山被告は五菱会の実質ナンバー２でヤミ金融業者約千店を仕切る「センター」のトップで、「ヤミ金の帝王」と呼ばれていた。(19:42)

http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20031113AT1G1301D13112003.html