2003年11月13日(木) 13時59分

偽「刑務所製品」４刑務所で出荷、関係者２４人を処分（読売新聞）

　法務省は１３日、徳島、長崎、鹿児島、沖縄の４刑務所が、製造過程の作業に受刑者が全くかかわっていないのに「刑務所製品（キャピック製品）」と偽り、不正出荷していたとして、当時徳島刑務所長だった平間弥長（へいま・やすたけ）現福岡刑務所長を訓告とするなど関係者２４人を処分した。

　また、同日付で全国の刑務所などに、再発防止の徹底を通知した。今年１月に徳島刑務所でこうした製品が出荷されていたことが分かり、法務省が全国の刑務所を調査したところ、新たな不正出荷が判明した。処分は、国家公務員法上の懲戒処分ではなく、法務省の内規に基づく訓告と厳重注意、注意。同省によると、４刑務所は売り上げを伸ばそうと、１９９１年から９８年までの間、業者から購入した完成品の鏡台や碁石セット、タンスなど５０品目、２８３０点を同省所管の財団法人「矯正協会」を通じ、展示即売会などに出品。計約１億６０００万円を売り上げていた。（読売新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031113-00000305-yom-soci