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2003年11月13日(木) 00時46分

武器となるログ解析japan.internet.com

みなさんはログ解析を行っているだろうか? Web サイトを運営するならば、ログ解析は欠かせない。ログ解析とは、サーバーに蓄積される「ログ」という、Web サイトを訪れた人が、 いつ 、どこから、どのページを閲覧していたか記録したデータファイルを専用のプログラムにより解析を行うことだ。トップページだけ見て去っていった来訪者の比率、ゴールに設定しているページに結びついた来訪者の比率、最も多い移動ルート、来訪者が最後に見たページはどこかなど、様々な数字や経路が意味するものがある。このような、解析結果を分析、活用することで、サイトやコンテンツの改善方法が見つかり、サイト本来の目的達成を助けることが出来る。

例えば、ログ解析よりページの損失率がデータとして取得できるが、損失率の数値に検索キーワードを合わせることでサイト、コンテンツにおいて、ユーザーが求めている情報を提供できているかの検証ができる。まず、損失率とは、訪問者が自社の Web サイト、ページから他サイトへ出て行ってしまったユーザーの数とその率である。ユーザーが訪れたにも関わらず他の Web サイトに逃げているというのは、この数値は、顧客獲得の機会損失率とも言える。検索キーワードとは、説明するまでもないが、ユーザーが検索サイトで入力した語句である。この検索キーワードによって、訪問者がサイトに訪れた目的が把握できる。ある検索キーワードに対して、入り口となったページの損失率が高い場合、情報が少ないのか、逆に多すぎて読み進めることを止めさせてしまうのか、若しくはユーザーの意図とする内容と異なっていたのか、など様々な要素が考えられる。現状のままでは、このページからゴールまで辿り着くことが出来る確立は非常に低いと言える。誘導させたいページへのリンクが目に付く位置にあるか、検索されているキーワードがページ内にあるのか、など見直す必要がある。もしかしたら、全く意図していなかったページの損失率が低いということもあるかもしれない。ならば、逆にこのページを利用する手もある。ユーザーに見せたいページ(新商品のページや、売れ筋商品など)へのリンクを設置し、誘導するような仕掛けを作るのだ。

検索エンジン経由 から訪れる訪問者は、必ずしも TOP ページとは限らないため、オンラインショップのサイトであれば、直に商品ページへとユーザーが入ってくるかもしれないし、文章を入力して検索したユーザーは、掲示板のページへと入ってくることも考えられる。そうしたページが入り口となり、多くの来訪者を Web サイトへと引き入れているのである。中には、検索されたユーザーの期待に応えることができず、ユーザーを逃がしているページもあるだろう。ログ解析は、現状を把握し、どこに動線の障害があるかを見出すことができる。問題点を把握できれば、改善を図ることができる。サイトが改善されれば、ユーザーの流れがスムーズになり、サイト全体の損失率が下がると考えられる。結果、コンバージョン率にも変化が見らられるだろう。

このように、ログ解析は、情報の宝庫であり、競合サイトと戦う武器にもなるだろう。

(執筆:片岡かおり、監修:信太明)記事提供: アウンコンサルティング株式会社


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