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2003年11月12日(水) 22時03分

ニセ救急車で患者搬送、容疑者逮捕 ワゴンに塗装、赤灯朝日新聞

 救急車に勝手に改造した車両で患者を有料で運んでいたとして、警視庁は12日、東京都八王子市の本間嘉紀(56)と多摩市の大沢敦(24)の両容疑者を道路運送法違反の疑いで逮捕した。民間業者が患者の搬送をするには、タクシーや乗合バスと同様に旅客自動車運送事業の免許を得て、さらに地元の消防本部の認定を受けなければならないが、2人はこうした免許や認定がないまま「白タク営業」をしていたという。

 交通捜査課と東大和署の調べでは、2人は旅客運送事業に必要な国土交通相の許可を受けずに、救急車に改造した車両で8〜10月の計35回、東京・多摩地区を中心に患者を有料で運んだ疑いが持たれている。病院間や患者の自宅と病院間の搬送を請け負い、1回2万円程度の搬送料を受け取っていたという。

 車両はワゴン車で約600万円で購入し、約400万円かけて改造していた。白地に赤い塗装をし、赤色灯やサイレン、担架など搬送に必要な装備をつけていた。本物の救急車さながらにサイレンを鳴らし、赤色灯を回して、患者を病院に搬送したこともあった。患者はチラシを配って集めたほか、病院に紹介してもらったこともあったという。

 総務省消防庁などによると、患者の搬送は民間搬送事業の認定を受ければ可能だが、緊急車両として救急搬送をするには、公安委員会の指定を受けなければならない。民間で指定を受けられるのは、医療機関など一部に限られるという。

(11/12 16:17)

http://www.asahi.com/national/update/1112/026.html