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2003年11月12日(水) 19時23分

「新型おれおれ詐欺」続発 “警察官”から“修理業者”まで、複数登場 /神奈川毎日新聞

 ◇5月以降、川崎市だけで7件
 息子や孫を装って高齢者宅に電話をかけ、現金をだまし取る「おれおれ詐欺」で、警察官役を登場させるなど手の込んだ新型手口の事件が県内で続発していることが分かった。息子役だけでなく、複数の関係者を登場させ、「交通事故の示談金が必要」などと高齢者に信じ込ませる。今年5月以降、少なくとも、川崎市川崎区、麻生区で計7件発生。このうち川崎区の4件で約210万円がだまし取られた。川崎、麻生両署などは「おれおれ詐欺」の手口が巧妙化、悪質化しているとして注意を呼び掛けている。【堀智行】
 グループで高齢者をだます手口は5月ごろから発生。7月4日には、川崎区内の主婦(68)宅に孫を装った男から「おれだけどバイクに乗っていてベンツにこすった」と電話が入った。続いて、被害者を装った男が「今、ベンツで営業中で、ここにいるわけには行かない。早く金を振り込んでくれ」と女性をせかした。女性は言われるままに50万円を振り込んだ。
 10月1日には、同区内の無職男性(52)宅に息子を装い「ベンツにぶつけた」という電話があった。“被害者”と“修理屋”の男も電話に出て、「見積もったら15万円ぐらいかかる」と話し、男性に15万円振り込ませた。
 麻生区では、10月27日に息子、当事者、警察官などを装い、金をだまし取ろうとする事件が3件相次いで起きた。
 同区内の主婦(55)宅には泣き声で息子を装った男から「僕だけど事故起こしちゃった。今日中に払えなければサラ金から180万円借りて払おうと思う」と電話があった。続いて警察官を装った男が「事故処理は終わったので、示談はお互いでしてくれ」と話した。電話が切れた直後、主婦は玄関に息子の靴があることに気付き、部屋を見たところ、息子がいたため難を逃れたという。
 調べでは、指定された振り込み先口座番号は事件ごとに異なるケースが多かった。県内では5月以降9月初めまでに50件以上の「おれおれ詐欺」が発生しており、県警は複数のグループが犯行を重ねている可能性もあるとみている。
 新型手口の横行に、川崎署は「1人で判断せず、振り込む前に誰かに本当か確認してほしい。電話の相手に逆に家族構成を尋ねたりすることで被害を防ぐことはできる」と注意を呼びかけている。(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031112-00000001-mai-l14