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2003年11月12日(水) 21時43分

<司法試験>合格率は2.58% 13年ぶりの狭き門毎日新聞

 最難関と言われる司法試験の今年度合格者が12日、発表された。合格者は1170人で、昨年より13人減り、合格率は2.58%。最近10年間は、ほぼ3%台で推移しており、90年に2.38%を記録して以後、最も“狭き門”になった。一方、合格者の出身大学は理科系の大学を含む66大学で、72校が設置申請している法科大学院(ロースクール)の来年4月の開校を控え、幅広い層が法律家の道を志していることが浮き彫りになった。

 司法試験管理委員会によると、合格者の出身大学は、東京大201人(昨年246人)▽早稲田大174人(同185人)▽慶応大123人(同110人)▽京都大116人(同110人)▽中央大104人(同104人)と、上位校は例年通り。その一方で、東京工業大と東京理科大が各2人、九州工業大、電気通信大、東京電気大が各1人と、理科系大学出身者が“健闘”。また、東京法律専門学校からは、98年に高校を卒業して入学した男子学生(24)が合格した。合格者の平均年齢は28.15歳で、高卒での早期合格は珍しいという。

 性別では、男性895人、女性275人。現役大学生は274人で全体の23.4%だった。

 合格率が下がったのは、受験者数が増えたためで、法科大学院への関心を裏付けた格好。現行試験は10年まで続くが、06年以後は法科大学院修了者を対象にした新司法試験が始まり、合格者枠は大幅に減ると予想されている。しかし、トータルの合格者は10年をめどに現在の年間1200人から3000人に大幅増になる予定で、社会人を含む幅広い層が法律家を目指す傾向は続きそうだ。【伊藤正志】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031113-00000079-mai-soci