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2003年11月12日(水) 16時45分

捨て犬猫をデータベース化、全国から第二の飼い主捜し読売新聞

 全国の動物愛護センターなどに保護された捨て犬や捨て猫の特徴をデータベース化し、元の飼い主や新たな飼い主に引き取ってもらおうと、環境省が「インターネット犬猫情報網」の整備に乗り出すことになった。

 全国では毎年、約50万匹の犬猫が保護されるが、ほとんどが引き取り手のないまま処分されている。環境省は、責任を持って犬猫を世話してもらえるよう、引き取りを希望する飼い主には、飼育講習会を受けるよう義務付け、犬猫に個体識別マイクロチップの埋め込みも促す考えだ。

 保護された犬猫の情報に関しては、既に東京都が一昨年秋から、インターネットで提供している。都の場合、飼っていた犬や猫がいなくなって、探している飼い主に知らせることが基本的な目的だ。都によると、迷い犬の7割近くは元の飼い主に引き取られているという。

 環境省は、こうした情報を全国どこでも共有できるよう、種別、推定年齢、性別、保護された時の状況など、データの内容に関する統一的な規格を作る。ある自治体のホームページを探しても見つからなければ、隣接する自治体のホームページに移って、自分の探す犬や猫を検索できるようにしてもらう考えだ。

 さらに、犬猫の引き取りにあたって、飼い主には、都道府県などが実施する飼育講習会への参加を義務づけ、しつけ方などをしっかり学んでもらう。不妊手術や個体識別のためのマイクロチップ埋め込みなどに関する指針も作成。行方が分からなくなっても困ることがないよう、飼い主にきちんと対策を講じてもらう。こうした取り組みを、環境省は来年度から2年間かけて進める予定だ。

 環境省の調べでは、2000年度に全国の動物愛護センターに保護された猫は約27万匹。犬もほぼ同数が保護されているが、計約50万匹のうち9割以上が引き取り手がないなどの理由で処分されたという。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031112-00000008-yom-soci