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2003年11月11日(火) 03時12分

<入力ミス>1万9800円でPC販売 丸紅のネット販売毎日新聞

 大手商社「丸紅」が運営するインターネットのショッピングサイトで先月末、パソコンの価格のケタを誤って10分の1の1万9800円と打ち込んで表示し、約1500台の注文が殺到した。誤りに気付いた同社が、注文した約1000人にキャンセルを依頼するメールを送ったところ抗議が相次ぎ、同社は10日、表示通りの激安価格で販売することにした。同社は損害額を明らかにしていないが、ゼロ一つの打ち損じが単純計算で2億6700万円の損害となった。

 パソコンはデスクトップの新型で、実際の販売価格は19万8000円。10月31日に担当者が価格を入力した際、誤って1万9800円と打ち込んだ。今月2日にインターネットの掲示板に「激安パソコンが売っている」との情報が書き込まれたこともあり、注文が集中した。同社は翌3日になり、価格を訂正した。

 同社に送られてきたメールは「契約は成立している」「丸紅を信用して買った」など、キャンセルに抗議する内容が大半だった。対応を検討していた同社は全員に1万9800円で売ることを決めた。

 消費者問題に詳しい佐藤彰一弁護士は「誰が見ても間違いと分かるケース。民法95条の『錯誤に基づく契約無効』に該当する」と話す。

 これに対し、丸紅広報部は「契約無効に該当するとは思うが、会社の信用を重視した。圧力に屈したのでない」と話している。【清水優子】

企業は毅然として 財団法人・日本消費者協会の話 常識で考えればミスは明らか。消費者側のモラルも問題だが、今後のあしき先例になるので、企業に毅然(きぜん)とした対応をしてほしかった。(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031111-00000135-mai-soci