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「宮家の後継」を名乗り、結婚祝儀をだまし取ったとされる事件で、東京地検は１１日、無職北野康行（４１）＝京都市左京区＝と同坂本晴美（４５）＝東京都文京区＝、番組企画会社社長楠信也（４２）＝目黒区＝の３容疑者を詐欺罪で起訴した。
起訴状などによると、北野容疑者は、旧皇族の有栖川宮（ありすがわのみや）家と関係がないのに「有栖川識仁（さとひと）」と名乗り、坂本容疑者と結婚したと偽って４月６日、結婚披露宴を開催。招待客３２７人から祝儀計約１２１０万円と高級絵画をだまし取ったとされる。
しかし、会場費や衣装代などの経費が八百数十万円かかり、残金の大半は楠容疑者が企画料などの名目で受け取っていたため、北野容疑者らの手元にはほとんど残らなかった。出席者の中には招待状もないのに祝儀を包んで参加を希望した人もいたという。(11/11 19:52)