2003年11月11日(火) 19時53分

「有栖川宮」詐欺事件、３容疑者を起訴（読売新聞）

　旧皇族の「有栖川宮」を名乗る男らが、パーティーの出席者から祝儀の現金などをだまし取っていた事件で、東京地検は１１日、無職北野康行（４１）（京都市左京区）、同坂本晴美（４５）（東京都文京区）、会社役員楠信也（４２）（目黒区）の３容疑者を詐欺罪で東京地裁に起訴した。

　北野、楠両容疑者は起訴事実を大筋で認めているが、坂本容疑者は「皇族と名乗っていないし、だますつもりもなかった」と否認しているという。

　起訴状などによると、３人は今年４月６日、東京都港区赤坂の会員制レストランで、「有栖川識仁（さとひと）」を名乗って皇族を装う北野容疑者が、坂本容疑者と結婚したように偽り、結婚披露宴を開催。参加した３２７人から、祝儀として１人当たり現金１万—３０万円、計約１２００万円のほか、高級絵画をだまし取った。集めた金のうち約８００万円は会場代や衣装代などに使い、残りは楠容疑者が管理し、自ら経営する会社の運転資金などに充てていたという。（読売新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031111-00000413-yom-soci