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2003年11月11日(火) 12時33分

細管挿入ミスで重体 東京医大病院で共同通信

 東京医大病院(東京都新宿区)で8月、直腸がんの手術を受けた50代の女性患者が胸腔(きょうくう)内に点滴用のカテーテル(細管)を誤って挿入され、意識不明の重体となっていることが11日、分かった。
 病院側によると、麻酔医は手術中、栄養剤や抗生剤を点滴で投与するため、患者の心臓近くの上大静脈までカテーテルを挿入する操作をした。直腸がんの手術は成功したが、患者は18時間後に一時心肺停止状態になったという。
 カテーテルが誤って右肺と胸郭の間の胸腔内に入ったとみられ、大量の点滴液がたまり肺を圧迫。患者は血中の酸素濃度が低くなる低酸素血症を起こし、脳に酸素が十分供給されず意識不明の重体となったとみられる。
 病院側は8月、厚生労働省と東京都に届け出たという。(共同通信)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031111-00000077-kyodo-soci