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2003年11月11日(火) 12時56分

東京医科大病院で点滴ミス、50歳代女性が重体読売新聞

 東京医科大学病院(東京・新宿区)で今年8月、50歳代の女性が直腸がんの切除手術を受けた際、体に挿入された点滴用カテーテル(細い管)が血管を破って胸腔(きょうくう)内に点滴液がたまるなどして、意識不明の重体となる事故が起きていたことがわかった。女性は臨床的脳死と診断され、現在も治療中。警視庁新宿署が業務上過失傷害の疑いもあるとみて調べている。

 病院から報告を受けた厚生労働省や都によると、手術は8月4日に行われた。女性に栄養剤などを点滴投与するため、麻酔医が手術中に、女性の右首近くの静脈から心臓に近い上大静脈までカテーテルを挿入したという。手術自体は成功したが、点滴投与はその後も続けられた。

 翌5日になって女性が呼吸困難などに陥ったため、同病院でCT(コンピューター断層撮影法)検査などで確認したところ、カテーテルの先端が静脈を破り、誤って胸腔内に入っていたことがわかったという。胸腔内に点滴液などがたまって肺を圧迫し、血中酸素濃度が低くなる低酸素血症を起こしたとみられる。

 同病院は事実関係を認めており、11日午後に記者会見を開いて詳しく事情を説明する予定。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031111-00000303-yom-soci