2003年11月10日(月) 22時01分

［経営戦略］ソフトバンク中間連結決算、最終赤字は前年同期に比べ約215億円拡大（ＢＣＮ）

　ソフトバンク <9984> （孫正義社長）の2003年度（04年3月期）中間連結決算は、売上高2254億5400万円（前年同期比18.0％増）、営業損失393億5700万円（前年同期は311億9900万円）、経常損失536億4500万円（同459億5600万円）、当期純損失773億3800万円（同558億200万円）となった。

　ブロードバンド・インフラ事業の「Yahoo！BB」のユーザー数が拡大したことや、検索サイト「Yahoo!Japan」運営のインターネットカルチャー事業が伸長したことなどで売上高は伸びた。その一方で、「Yahoo！BB」ユーザー獲得のための費用は継続して増大しており赤字幅が拡大した。

　ブロードバンドインフラ事業の売上高は前年同期の約4倍の535億円で、営業損失は495億円（同312億円）となっている。孫社長は、ブロードバンド・インフラ事業について、「顧客獲得費用を入れなければ、第1四半期にすでに黒字転換している。第2四半期では34億円の黒字になった」と強調。顧客獲得関連費用を含んだ場合でも、「2002年度の第2四半期で営業損失は底を打ち、その後徐々に赤字幅を縮小させている」と話している。

　「Yahoo！BB」は、2003年10月末現在で、接続回線数は339万9000回線、毎月13−15万回線増のペースで推移。IP電話サービスのBBフォン利用者数は314万5000回線で、毎月約15万回線の割合で増加しているという。なお、今年度の目標獲得ユーザー数は、期首見通し通り400万回線としている。

ソフトバンク

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