2003年11月10日(月) 22時20分

五菱会ヤミ金事件、全顧客データ管理の男を逮捕（読売新聞）

　指定暴力団山口組五菱会系のヤミ金融グループによる出資法違反事件で、警視庁などの合同捜査本部は１０日、系列店舗の全顧客データを管理していた住所不詳、無職水城憲二容疑者（４１）を出資法違反（高金利）の疑いで逮捕した。

　水城容疑者は、顧客データ管理のプログラム開発やメンテナンスも請け負っており、捜査本部では、当初から、ヤミ金融に利用されることを認識しながらデータ管理に協力したとみて追及する。

　調べによると、水城容疑者は同グループ最高責任者の梶山進被告（５４）らと共謀し、昨年４月から同１２月にかけて、４９回にわたり、札幌市内の主婦（４７）ら６人に計５２万６０００円を貸し付け、法定利息の２７倍から３８０倍にあたる計１２２万円の違法利息を取り立てた疑い。

　同グループは、傘下の数百もの店舗を二十数グループに分け、それぞれに「センター」と呼ばれる顧客情報拠点を設けて、店舗間で情報を共有させていた。水城容疑者は２０００年ごろから、センターに置くコンピューターシステムを構築。顧客の勤務先や他社からの借り入れ状況のほか、「Ｋ」は「警察に通報する客」、「Ｂ」は「弁護士に相談している客」などとアルファベットで分類していた。

　水城容疑者は、傘下の二十数グループすべてのセンターのコンピューター管理を引き受けており、２０００年７月から今年２月までの間に、これらのグループから修理代、開発代などとして計８２００万円を受け取っていた。（読売新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031110-00000513-yom-soci