2003年11月10日(月) 21時29分

ヤミ金融：顧客管理システムを開発した男逮捕　警視庁など（毎日新聞）

　指定暴力団山口組五菱会による組織的ヤミ金融事件で、警視庁と５県警の合同捜査本部は１０日、同会系ヤミ金融二十数グループの顧客管理システムを開発した住所不詳、無職、水城（みずき）憲二容疑者（４１）を出資法違反（高金利）容疑で逮捕した。

　捜査本部によると、水城容疑者は各グループの顧客情報を管理する事務所「センター」のシステム開発と維持、修理を一手に引き受け、パソコンに詳しいことから「アキバ（秋葉原の略称）先生」と呼ばれていた。水城容疑者の口座には００年７月から今年２月までの間、各グループの責任者などから計１８７回、計約８２００万円の入金があった。捜査本部は同会系ヤミ金融の全容を知る人物とみて追及している。

　調べでは、水城容疑者は、同会系ヤミ金融の総括経営者、梶山進被告（５４）＝同法違反の罪で既に起訴＝らと共謀し、東京都豊島区の貸金業「スタート信販」を拠点に昨年４月から１２月にかけて計４９回にわたり、札幌市内の主婦（４７）ら６人に対し、５２万６０００円を貸し付け、法定金利の約４９倍に当たる違法利息計１２２万４４８８円を受け取った疑い。【田中義宏】

［毎日新聞１１月１０日］ ( 2003-11-10-21:29 )

http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20031111k0000m040098000c.html