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2003年11月09日(日) 10時20分

腐食・ひびやネジ緩み…「不具合遊具」75%の公園に読売新聞

 全国の公園のうち75%に、遊具の一部が腐るなど子供の事故につながりかねない「不具合」があることが、民間団体の安全点検調査で明らかになった。

 団体によると、統一基準で各地の公園遊具を調査した例はほとんどなく、子供たちの遊び場の危険な実態が浮かび上がった。

 調査したのは、母親らでつくる「全国地域活動連絡協議会」(本部・東京、通称・みらい子育てネット)。今年7月、同協議会に加盟する母親クラブなどの約1万2000人が参加し、独自に設けた事故防止のためのチェックリストをもとに、32都道県の公園計1426か所を調べた。

 その結果、自治体が管理する公園や児童遊園、マンションの敷地内にある公園など、調査対象の75%にあたる1069か所で、ブランコや滑り台、鉄棒、シーソーなどの遊具に、計4219件の不具合が確認されたという。

 不具合の種類は、遊具の一部が腐ったり、ひびが入ったりしているケースが最も多く933件(22・1%)。遊びの妨げとなる「ガラス片やゴミなどの散乱」が523件(12・4%)、「ネジのゆるみや消失」が418件(9・9%)、「遊具を固定したコンクリートが露出し、つまずく危険性がある」が416件(同)と続いた。

 主に子供が対象の公園には、都市公園法で定める「街区公園(旧・児童公園)」と、児童福祉法に基づく「児童遊園」があり、それぞれ国土交通省と厚生労働省が所管している。全国に計約6万4000か所あるが、管理は各市区町村に任されている。これまで、遊具の状態や事故の実態把握はほとんど行われてこなかった。同協議会では点検結果について、各自治体などに報告し、改善を要請している。堺誠一郎事務局長は「今後も点検活動を強化し、事故防止につなげたい」と話している。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031109-00000401-yom-soci