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2003年11月08日(土) 07時04分

今冬の生協灯油、軒並み高値 福島除く東北5県河北新報

 本格的な灯油需要期を迎え、プライスリーダー役を担うとされる東北の生協灯油価格(18リットル、配達料込み)が出そろった。6県とも700円台後半から800円台半ばの設定で、昨シーズンと比べると据え置きの福島を除き、50円以上の大幅アップとなっているところが多い。原油市場価格が高めに推移しているためで、石油輸出国機構(OPEC)協調減産で原油が高騰した2000年に次ぐ高い水準だ。

 日本生活協同組合連合会(日本生協連)によると、各県の灯油暫定価格(シーズン終了後に組合員に差額を還元する方式)は表の通りで、最高は宮城の846円。福島を除く5県は昨冬より18—72円高く、ここ5年で最も高かった2000年(山形855円、宮城846円など)に迫る高値となっている。

 大幅上昇の要因は原油価格の高騰だ。世界第2の産油国イラクが、政情不安で原油輸出を本格再開できないことが響いているという。原油価格は現在、例年より約3ドル高い1バレル27—28ドル程度で取引されている。

 各生協は引き上げについて、「家計にできるだけ影響を与えないよう、上げ幅を最小限に抑えた」と説明している。

 仙台管区気象台の長期予報によると、今冬の東北は「平年並み」の寒さで、厳冬となった昨年に比べると寒さは和らぐ見通し。石油連盟広報室は「全国の灯油在庫量は昨年より100万キロリットル多い。長期予報も考慮するとこれ以上の価格上昇は考えにくい」としている。

 昨冬はイラク戦争の影響などで原油価格が上昇し、岩手ではシーズン途中の値上げを余儀なくされた。関係者は「早く原油相場が落ち着き、価格が安定してほしい」と先行きを注視している。
[河北新報 2003年11月08日](河北新報)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031108-00000001-khk-toh