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顧客から現金１０００万円をだまし取ったとして、大阪府警は８日、ＵＦＪ銀行の元行員宮内政憲容疑者（３６）＝大阪府岸和田市＝を詐欺容疑で逮捕した。宮内容疑者は「競馬に使った」と容疑を認めている。府警はほかにも支店の金庫から１０００万円を盗んだり、顧客の預金２７００万円をだまし取ったりした疑いがあるとみて調べる。
捜査２課の調べでは、宮内容疑者は京都駅前支店の業務課員だった１月２０日ごろ、京都市伏見区のアパート経営の女性（６９）に「行内検査でローンの担保不足が指摘されて困っている。担保を追加してほしい」と持ちかけ、女性から約３０００万円の定期預金通帳と払い戻し請求書を預かり、預金の一部を解約して１０００万円を詐取した疑い。
宮内容疑者は４月に大阪市の城東支店に転勤。社内調査で同支店の金庫から１０００万円を盗んだことが判明し、９月末に懲戒解雇された。その後の調査で、アパート経営の女性の定期預金の残金２０００万円や大阪市の電気器具販売業の男性（５８）から預かった７００万円も着服していたことがわかっているという。(11/08 17:34)