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2003年11月08日(土) 19時11分

「おれおれ詐欺」1〜10月、302件発生−−県警まとめ /埼玉毎日新聞

 ◇被害総額、1億2600万円に−−警官や弁護士名乗り悪質化
 家族や親族を装って電話をかけ現金をだまし取る「おれおれ詐欺」が1〜10月、未遂を含め計302件発生し、被害総額が約1億2600万円に上ることが、県警捜査2課のまとめで分かった。被害者の約4割は高齢の女性で、警察官や弁護士を名乗るなど手口が巧妙、悪質化している。実在する子供や孫の名前をかたるケースもあるという。同課は「電話を切った後、本人からの電話だったか確認するなど冷静に行動してほしい」と注意を呼びかけている。
 まとめによると、実際に現金をだまし取られた被害は179件で、未遂は123件。被害者のうち201人が女性で、このうち60歳以上は123人で全体の40・7%を占めている。だます名目は、交通事故示談金が最も多く248件あった。その際、弁護士や警察官を名乗る者が電話をしてくるケースもあった。さいたま市の女性(37)は10月下旬、警察官を名乗った男から「ご主人が事故を起こして、女性が重体です。女性のご主人と話してください」と電話を受け、電話を替わった男が「弁護士をしている。示談のために入院費など218万円を振り込んで下さい」と求められた。女性が夫に電話をして確認してうそだと分かり、未遂に終わった。
 県警は、振込先の銀行に引き出し中止を要請しているが、振り込み後に連絡を求められることが多く、すぐに現金が下ろされてしまうことが大半という。使われる携帯電話や口座は他人名義のものばかりで容疑者は特定できず、県内ではこれまで検挙例はないという。【高島博之】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031108-00000003-mai-l11