2003年11月07日(金) 21時54分

ヤミ金口座、金融機関に通報へ−−緊急連絡会議　／熊本（毎日新聞）

　ヤミ金融への対策を官民連携で検討する「県ヤミ金融緊急連絡会議」が６日、県庁で開かれた。ヤミ金融業者が利用する預金口座について、各相談機関から財務局を経由し、金融機関へ情報提供する方針を決めた。ヤミ金融に使われた口座の閉鎖要請も検討する。
　地元のヤミ金融業者は手渡しによる現金回収が主だが、携帯電話を使う「０９０金融」や、貸し付け実態のない債権の支払いを求める「カラ貸し」など全国展開している業者の場合、金融機関の口座への振り込みを求めるケースが多い。
　このため、行政機関や被害者支援団体に相談のあった被害について、振込口座が判明した場合、九州財務局を経て県内外の金融機関に口座を通報。同時に県警とも情報交換し、閉鎖などの対応を求めることを決めた。
　また、ヤミ金融業者からの取り立てが職場にあったために離職せざるを得なくなるケースが増えていることから、県内の商工会議所などの団体に、離職防止の依頼文を発送することを決めた。【石川淳一】（毎日新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031107-00000005-mai-l43