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2003年11月07日(金) 19時12分

コメ偽装表示販売会社と前社長、起訴事実全面的認める−−地裁初公判 /福島毎日新聞

 米国産米を混ぜたコメを会津産コシヒカリと偽って販売し、不正競争防止法違反の罪に問われた郡山市の米穀販売会社、和光食糧(増子澄子社長、本社・郡山市大町)と前社長の増子英明(52)=同市大町、元営業課長の橋本英雄(56)=同市富田町上西田、10月31日付で退社=の両被告に対する初公判が6日、地裁郡山支部(鈴木信行裁判官)で開かれた。法人と増子被告は起訴事実を全面的に認めたが、橋本被告の弁護人は認否を留保し、共謀について争う姿勢を示した。橋本被告側は次回公判で冒頭陳述を行い、社員として社長の指示に従っただけの従属的な立場だったことを主張する見通しだ。
 検察側の冒頭陳述によると、同社は98年ごろ、会津地方の生産者と特約し、生産者名や産地などを示すラベルを米袋に張った「生産者指定米」の販売をはじめたが、まもなく生産者からの直接仕入れができなくなった。しかし、同社は実質のない「生産者指定米」の販売を継続。混米用の単価の安い米を探すうち、01年11月ごろ、新潟県内の業者から仕入れた米国産コシヒカリを使うことを食味試験をして決めた。増子、橋本両被告は国内産の生産者指定米として販売することを暗黙の前提として、虚偽表示で共謀が成立したという。
 起訴状によると、2人は倉庫責任者だった別の社員と共謀し、米国産コシヒカリなどを「喜多方コシヒカリ14年産100%」と記載したラベルを張った包装袋に詰めて商品化し、今年1月21日〜2月3日ごろ、神奈川県座間市のスーパーなど14カ所に、原産地などを誤認させる表示をした精米計294袋(2255キログラム入り)を計23回にわたり納品して、不正競争を行った。【太田穣】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031107-00000005-mai-l07