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2003年11月07日(金) 00時00分

コメ虚偽表示 前社長、起訴事実認める朝日新聞・



元課長は一部争う姿勢

 外国産米を混ぜたコメを会津産コシヒカリと偽って販売したとして、不正競争防止法違反(虚偽表示)の罪に問われた郡山市の米穀会社「和光食糧」(増子澄子社長)と同社の前社長増子英明被告(52)、元営業課長橋本英雄被告(56)の初公判が6日、地裁郡山支部(鈴木信行裁判官)であった。会社と増子被告は起訴事実を認め、橋本被告は共謀の意図について一部争う姿勢を見せた。

 起訴状によると、2人は共謀のうえ、今年1月21日ごろから2月3日ごろにかけて、米国産コシヒカリなどを混ぜた米袋に「福島県喜多方産コシヒカリ100%」などと虚偽の記載をして、県内と神奈川県内のスーパー14カ所に計294袋(2255キロ)を販売したとされる。

 検察側の冒頭陳述によると、同社は90年に創業したが、92年ごろから表示とは異なる品種のコメを混ぜて販売していた。

 増子被告は97年ごろ、新規顧客開拓のため、会津地方の生産者3人からコメを仕入れ、生産者名を入れて販売した。しかし、コメの入荷が出来なくなると、生産者名を入れ続けたまま、別の国産コシヒカリとひとめぼれを混ぜて販売した。

 DNA鑑定などでコメの検査が厳しくなると、ひとめぼれの混入をやめたが、国産コシヒカリだけでは単価が高くなるので、01年11月ごろから、試食して味が変わらないことを確認した上で、外国産コシヒカリと国産を1対1の割合で混ぜた商品を国産として販売していたという。

 会社側と増子被告は「間違いありません」と起訴事実を認めたが、橋本被告の弁護人は事実を認めた上で「あくまで従犯で共謀にはあたらない」として一部争う姿勢を見せた。(11/7)

http://mytown.asahi.com/fukushima/news02.asp?kiji=4948