2003年11月07日(金) 00時00分

県警メール１１０番に迷惑メール殺到（朝日新聞・）

　４５秒に１通の日も

　耳や言葉が不自由な市民からの通報を受けるため県警が設けた「メール１１０番」に、大量の迷惑メールが殺到した。多い日は４５秒に１通。対応に困った県警は今月、メールアドレスを変更した。

　「メール１１０番」は、耳や言葉が不自由な市民のために、０１年８月に開設された。「１１０番」メールを送信すると、県警本部通信指令室に置かれた専用の携帯電話が通報を受信。県警は情報を受け取ったことを知らせるメールを送信者に返し、同時に現場にパトカーなどを向かわせる仕組み。受信専用の携帯電話で昼４人、夜６人の警察官が対応していた。

　だが、送られてきたのは出会い系サイトなどの迷惑メールばかり。昨年は１６６３４件のメールを受信したが、事件事故の通報は２件だけ。今年も８月末までに９７３１９件を受信したが、すべて迷惑メールだった。

　多い日は１日２千通の迷惑メールが届くため、昨年から携帯電話のメール着信音は消した。受信料も多い月には３万円以上に上ったという。

　県警は「大量の迷惑メールが届き、本当に必要な人の通報が遅れてしまう恐れも出てきた。通常業務にも支障をきたす」と苦慮していた。「メール１１０番」は新しいアドレス（３４ａｋｍ１１０＠ｃｒｅｓｔ．ｏｃｎ．ｎｅ．ｊｐ（２２））へ変更した後は、迷惑メールが入りにくいパソコンで受信している。
（11/7）

http://mytown.asahi.com/akita/news02.asp?kiji=5225