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愛知県警半田署は７日、衆院選愛知８区の候補者陣営が開設したホームページに脅迫めいた電子メールを送りつけたとして、同県瀬戸市川北町１丁目、同市立中学臨時教員加藤恵一容疑者（２８）を公選法違反（選挙の自由妨害）の疑いで逮捕した。県警によると、メールを使った自由妨害の立件は全国で初めて。
県警などの調べでは、加藤容疑者は、総選挙が公示された１０月２８日午後８時ごろ、同区の候補者後援会が開いたホームページを通し、同県半田市の選挙事務所のパソコンに「じむしょきんじつばくはつ なにものかにころされる」といった内容の電子メールを送り、事務所関係者に心理的な圧力を加えた疑い。事務所関係者からの相談を受けた同署が、送信者アドレスなどから加藤容疑者を割り出した。
同容疑者は犯行を認めているが、動機や目的については黙秘しているという。同署は同容疑者の自宅から送信に使ったパソコンを押収。送信記録などを分析して余罪を調べている。
公職選挙法が定める「選挙の自由妨害」の対象行為には（１）暴行、威力、誘拐（２）演説の妨害や図画の毀棄（きき）（３）利害関係を利用した威迫——の３種類があり、（１）の適用例は全国的にもまれ。
(11/07 22:11)