悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2003年11月07日(金) 23時01分

扉を閉められ助け求めて両手打撲、管理会社に賠償命令朝日新聞

 兵庫県川西市のショッピングセンターで、トイレを使用中に入り口の防火扉を閉められて出られなくなり、必死に扉をたたいて両手を打撲したとして、大阪府内の女性(68)が、管理する阪急電気工事(大阪市)を相手に1000万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が7日、大阪地裁であった。岡原剛裁判官は「トイレの利用者がいるかどうかを確認する注意義務を怠った」と指摘し、同社に慰謝料など223万円を女性に支払うよう命じた。

 判決によると、女性は00年11月、阪急川西能勢口駅の高架下にある商業施設「ベルフローラ」の1階トイレに入った。午後9時の閉店時間前、同社従業員が、トイレ入り口の金属製の防火扉を閉めて施錠した。閉じこめられた女性は両手で扉をたたき続けて救出されたが、両手に打撲による約10日間のけがを負った。

 岡原裁判官は、同社従業員の過失で女性がけがをしたと認定。後遺症で握力が弱くなり、家事労働能力が下がったことによる逸失利益約102万円や慰謝料100万円などの賠償を命じた。

(11/07 23:01)

http://www.asahi.com/national/update/1107/042.html