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2003年11月07日(金) 15時54分

<医療過誤>予定以上濃度の酢酸注入? 患者死亡 舞鶴の病院 毎日新聞

 舞鶴赤十字病院(京都府舞鶴市、弘中武院長)で10月末、肝がんの治療中、予定以上の濃度の酢酸を患部に注入した後、男性患者(62)が死亡していたことが7日、分かった。同病院は遺族に、「濃度が違っていたことが原因の可能性もある」と説明、謝罪した。

 同病院や関係者によると、男性は先月初め、検査入院で肝臓に約2センチ大の腫瘍が見つかり入院していた。1回目の治療は10月20日で、腹部に針を刺して、無水エタノールを麻酔薬と一緒に患部に注入。しかし、あまり効果がなく、酢酸を注入することにした。

 同様の方法で27日、濃度50%の酢酸を注入する予定だったが、注入直後に、男性は全身けいれんを起こした。このため集中治療室で心臓マッサージなどの蘇生を試みたが約4時間後に死亡した。液を調べると濃度89%の酢酸だったことが分かった。

 弘中院長は「こういうはっきりしない原因の死亡例は、あってはならないことで、遺族に対して申し訳ない。対策を取り、二度と起きないように徹底した」と話している。【古田誠】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031107-00001072-mai-soci