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2003年11月07日(金) 06時32分

怒れ!老人も中年も学生も=世の中変えよう−選挙サイト、にぎやかに時事通信

 選挙をテーマにしたインターネットのホームページがにぎやかだ。リストラや年金問題に悩む中高年層から、政治に無関心と言われる学生まで今の政治のあり方に疑問や不安を抱く人は多い。間近に迫った衆院選の投票日。サイトの主宰者らに共通するのは「選挙で世の中を変えたい」という思いだ。
 作家で精神科医のなだいなださん(74)が今年6月、ネット上に立ち上げた政党「老人党」へのアクセスは延べ23万件以上に達した。
 「老人の知恵を結集し、選挙を弁論による対決、面白いものへ戻す」ことが党是。活発な議論が交わされる掲示板の注目度は高く、社民党の土井たか子党首も書き込みを残した。なださんは「世の中、間違っていることがあっても愚痴を言うだけでは変えられない。高齢者だけでなく、有権者一人ひとりが投票の持つ力に気付けば」と今回の選挙へ期待を込める。
 自称「おじさん族」の40代男性が主宰する「政態観察」は自作の似顔絵と辛口コラムで、与野党政治家の言動に見え隠れする欺まんを切り捨てる。
 男性は「わたしは小泉改革の『痛み』を背負う世代。政治への関心を掘り起こし、選挙で問題議員をふるい落とすきっかけに」と、苦しみ多き働き盛りの視点から政界を見詰めている。
 早稲田大、慶応大、立命館大など東西の学生約20人が運営する「seiron(政論)」は、同世代の若者らの政治への関心を呼び起こすことが目標だ。税制や年金制度など11分野の政策について各党を比較、投票の参考にしてもらう。メンバーの早大3年稲熊美樹さん(22)は「若者は最初から政治に無関心なのではなく、きっかけがつかめないだけ。投票率が少しでも上がればうれしい」と話した。(続)(時事通信)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031107-00000414-jij-soci