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2003年11月06日(木) 15時05分

<東京ゼネラル>顧客資産、十分保全せず 検査に虚偽報告?毎日新聞

 商品先物取引大手の「東京ゼネラル」(福岡市)が、顧客から預かった資産を十分保全せず、検査でうその報告をしていたとして、監督官庁の経済産業省と農水省が、同社を商品取引所法違反(虚偽報告)容疑で東京地検特捜部に告発していたことが分かった。特捜部は、既に関係資料を押収するなど、捜査を進めている模様だ。商品先物取引業務に関し、国が告発するのは初めて。

 この問題では、両省が9月、同社に対し業務改善命令と、顧客からの新規売買注文の受託業務を停止する処分を出した。その後も違反状態が改善されていないうえ、帳簿より50億円前後の顧客資産が不足している疑いもあることから悪質と判断、告発に踏み切った。

 両省などによると、先物取引業者が顧客から資産を預かった場合、自社の資産と分離して管理する義務があるのに、同社は怠った。また経産省などが今年、実施した検査で、預かり金と自社の資産が分離されていると虚偽の書類を提出した。その際、「顧客の資産は銀行口座に保管している」と、うその説明も行い、銀行口座の残高証明の数字を多く書き換えた疑いもあるという。

 民間信用調査機関によると、同社は1960年設立。今年3月末現在の預かり資産は約245億円と業界トップクラス。貴金属、石油、アルミニウム、農産物などの先物受託業務を行っている。(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031106-00001071-mai-soci