2003年11月06日(木) 21時03分

楽天が金融事業参入検討　ネット銀行や証券視野に（共同通信）

　国内最大のインターネット商店街を運営する楽天（三木谷浩史社長）は６日、金融事業への参入や映像配信事業の強化を検討していることを明らかにした。
　ネット上の「総合企業」を目指し、グループの事業内容・サービスなどを拡大する戦略の一環。既に定款に金融を盛り込んでおり、決済・個人向け融資のネット銀行や証券業務などを視野に入れている。
　自ら金融事業を始めるか、金融系企業との提携で会社を設立するかなど複数の手法を検討、「数年以内」（幹部）をめどに実現を目指す。多数の利用者を抱え顧客獲得面で有利な楽天の参入は、ネット金融の勢力図を塗り替える可能性もある。
　同社は、一層の成長に向け、ネットとの親和性が特に強い情報関連事業として「金融、映像・写真などデジタルコンテンツ配信、旅行分野」（同）を重視する方針。既に旅行では日立造船からネット宿泊予約の国内最大手「旅の窓口」運営会社を買収。配信では最新の映画・音楽ソフトなどの強化を模索する。（共同通信）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031106-00000212-kyodo-bus_all