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2003年11月06日(木) 18時51分

チラシ配布勧誘、契約金を詐取 被害、全国で1万人50億円 /宮城毎日新聞

 ◇仙台の女性相談で発覚
 チラシ配布を利用した内職商法事件が5日、明るみに出た。詐欺などの疑いで県警の家宅捜索を受けた通信販売会社は、委託契約者から苦情があれば、マニュアルに従って言葉巧みに言い逃れ、強い態度に出られると少額だけを支払う手口で、全国の主婦ら計1万人から総額50億円をだまし取っていたとみられる。
 特定商取引法違反(不実告知)と詐欺の疑いで家宅捜索を受けたのは、▽東京都新宿区新宿2、通信販売業「ケーズ・ケア」▽仙台市青葉区一番町2、同、「レインボーインターナショナル」など計7社と、これらを統括する同市出身の男性経営者(44)=新宿区。
 調べでは、ケーズ・ケアなどは昨年8月から今年5月、川崎市の主婦(44)ら9人とチラシ配付の代理店委託契約を結び、1人当たり35万〜49万円、計約420万円をだまし取った疑い。配布チラシを見た人が商品を買えば、売り上げの12〜33%を報酬として支払う契約だったが、ほとんど支払わなかったという。
 契約は「名簿屋」などから入手したリストを基に主婦らに電話をかけ、「空いている時間にチラシを配るだけで月7万〜8万円の収入が得られる」などと勧誘して締結。報酬未払いへの苦情には、マニュアルに従って「人の集まるところでまいて収入を得ている人もいる」などと言いくるめていたという。
 事件は今年4月中旬、同市青葉区の女性が、仙台北署に相談したことから発覚した。市消費生活センターによると、ケーズ・ケアなど関する苦情は98年度に既に4件あり、昨年度は9件だった。県警は、だまされたことに気付かない人も多いとみている。
 捜索を受けたレインボーインターナショナルと同じフロアの会計事務所職員は「ドアはいつも開いていて、電話が30台ほど並んでいた。時々『もっと電話をかけろ』と怒鳴る声が聞こえた」と話した。【山寺香、高橋昌紀】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031106-00000003-mai-l04