2003年11月06日(木) 18時50分

［０３あきた秋の陣］衆院選　メールで「不在者投票を」　９日にイベント　／秋田（毎日新聞）

　◇若者グループ呼び掛け−−９日にイベント開催
　◇「行けば何かが変わる」
　衆院選投票日の９日にイベントを予定している秋田市内の若者グループが、参加者に携帯電話の電子メールで投票を呼び掛けている。市民団体「トトカルチョ・マッチョマンズ」の長谷川敦代表（３０）は「地縁血縁や業界頼みの選挙でなく、政策をじっくり見て若い世代に投票してほしい」と話す。
　「大捜査線５」と題したイベントは、参加者が刑事役になりきり、携帯電話のメールを交換しながら、秋田市全域を車で移動して事件を解決する。９８年以降これまで４回開催し、延べ約１７００人が参加している。
　今回は７月に開催日程を決めたが、衆院選の投票日と重なった。約５００人の参加者に注意事項などを電子メールで連絡する一方で、「当日は投票する時間が取れないので不在者投票をオススメします」などと呼び掛けている。
　長谷川さんたちは普段はカジノを核とした娯楽施設エリアを作る運動を続けている。００年の衆院選で県内の候補者に質問状を出し、回答をホームページに掲載。ネット上の掲示板への書き込みで「公開討論」を演出した経験もある。
　長谷川さんは「同じ若者として投票に行くのが面倒臭いという気持ちも分かる。でも、世の中面白くないと文句をいうなら、行動して投票くらいしてほしい。いつも行かない人が行けば何か変わるはず」と話している。【野口武則】
　ネット上の選挙運動　候補者や政党のホームページ（ＨＰ）や電子メールなど、パソコン上の文字は文書類とみなされ、公職選挙法で禁じられる「不特定多数への文書図画の配布」と解釈される。このため、特定の候補者の投票を呼び掛けは出来ないが、投票を促すだけの内容なら選挙運動にあたらない。（毎日新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031106-00000001-mai-l05