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2003年11月06日(木) 00時00分

放射線過剰照射 「技師、補正値誤る」朝日新聞・

 弘前市の国立弘前病院(伊藤文也院長)の放射線過剰照射事故で、国立弘前病院過剰照射事故調査団(団長=早渕尚文・久留米大医学部教授)の調査が5日に終わり、病院側が記者会見した。病院側は、照射する放射線量を計算する際に医師と技師が別の計算式を採用していたとする調査団の指摘を否定し、改めて技師が計算式を間違えて線量を算出したのが原因との見解を示した。

 日本医学放射線学会など専門4学会による調査は4、5両日に行われた。早渕団長は2通りある放射線量の計算方法のうち、医師と技師が別の方法を採用していたことが事故につながったと指摘。双方の意思疎通がなかったために「思いこみ」に気づかず、過ちが長期間に及んだとの見方を示した。

 これに対し、病院側は意思疎通が不十分だったことは認めたが、計算方法については技師も医師の指示を理解していたと述べた。川上弦一郎・第一放射線科医長によると、技師が医師の示した計算法に基づいて計算する際に補正値を間違えていたという。

 調査団によると、1回当たりの放射線量が予定より多いケースはあるが、治療は20回、30回と行われるため、総線量で問題になるようなケースはかなり少ないという。
(11/6)

http://mytown.asahi.com/aomori/news02.asp?kiji=5441