2003年11月05日(水) 15時26分

チラシ内職商法で一斉捜索　宮城県警、被害は５０億円（共同通信）

　実際には収入がほとんど得られないのにチラシ配りの内職を勧誘したとして、宮城県警生活環境課などは５日、特定商取引法違反（不実の告知）と詐欺の疑いで、東京都新宿区新宿、通信販売業「ケーズ・ケア」や仙台市内の同業の事務所など７法人を家宅捜索した。
　同社などは名簿屋から入手した内職希望者リストなどを利用し、「チラシを配るだけで月７−８万円になります」などとだまして勧誘し、契約金などをだまし取ったとされ、被害者は主婦を中心に全国で約１万人、被害総額は約５０億円に上るとみられる。
　生活環境課などによると、同社が販売している健康食品、日用雑貨、ジュエリーなどの商品チラシを配布する代理店委託契約を内職希望者と結び、チラシを見た人から商品の注文があれば、配布した本人に商品ごとの掛け率に応じて手数料を払うなどとしていた。
　実際には手数料を支払ったケースはほとんどないといい、国民生活センター（東京）や各地の消費生活センターに苦情、相談が寄せられていた。（共同通信）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031105-00000104-kyodo-soci