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2003年11月05日(水) 12時06分

<ヤミ金融>梶山被告、起訴事実を留保 東京地裁初公判毎日新聞

 指定暴力団山口組五菱会の組織的ヤミ金融事件で、出資法違反(高金利)に問われた同会系貸金業グループの総括経営者の梶山進被告(54)は5日、東京地裁(杉山慎治裁判長)の初公判で、起訴事実の認否について、「捜査が終了するまで認否を留保します」と述べた。検察側は冒頭陳述で梶山被告が各店舗にノルマを課し、集金システムを構築していった過程を明らかにした。

 傘下の「TО」グループ社長、松崎敏和被告(34)も起訴事実を留保した。

 検察側冒頭陳述などによると、梶山被告は、昨年10月に発足した五菱会の事実上のナンバー2で、95年までに、最初のヤミ金融店を開設した。店舗を増やしながら、00年に入ると、貸し付け状況をコンピューターで一元管理する「センター」をマンションの一室に設けた。多重債務者リストを使って顧客に次々と新たなヤミ金業者を紹介し、借金を膨らませる手口を考案して組織を拡大していった。

 傘下の各店舗に、貸付残高を毎月100万円増やすノルマを課していた。警察に摘発された場合は、店長が責任をかぶり、上司の名前を明かさないように指示していた。一方で、各店舗に毎月150万円を梶山被告に上納させていた。

 梶山被告は松崎被告らと共謀、昨年4月〜同年12月、客6人に金を貸した際、法定の利息は計2万5512円なのに、計125万円の利息を取り立てるなどした。

 出廷した梶山被告はグレーのスーツに白いシャツ姿。起訴事実の認否を尋ねられると、めがねをかけて、弁護人から渡された紙を読み上げた。【渡辺暖】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031105-00001044-mai-soci