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東京都八王子市の市立中学校で、知的障害や情緒障害のある生徒が通う心身障害学級を担当する男性教諭（５９）が、同学級に在籍する１年生の男子生徒に、おもちゃの手錠をかけて拘束していたことがわかった。
同市教育委員会によると、教諭は１０月２２日の昼休み、男子生徒が校舎の非常階段の手すりを滑って遊んだことなどをしかるため、学級の木工室に連れて行き、両手首に手錠をかけた。教諭は手錠に縄跳びのロープをかけて工作器具に結びつけ、１５分ほど拘束。その間、教室では５時限目の授業が始まったという。
教諭は市教委の事情聴取に「してはいけないことをわからせるため、指導のつもりでやった」と話した。過去にもこの生徒に手錠を使ったことを認めたという。
同校などによると、手錠は金属製で、二つの輪にそれぞれ錠があり、輪をつなぐくさりに鍵がぶら下がっている。前に勤めた中学で生徒から取り上げ、私物として保管していたという。
同校に匿名の電話があって発覚し、校長が男子生徒の保護者に謝った。学校側は２８日に同学級の緊急保護者会を開いて経緯を説明した。
教諭は昨年度から勤務していた。発覚以後、年休を取り、教壇には立っていない。
市教委の永関和雄指導室長は「道具で生徒を拘束することは人権上問題があり、いかなる理由でもあってはならない。教員への指導を徹底するなど、再発防止に取り組みたい」と話している。(11/05 06:07)