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2003年11月05日(水) 00時00分

ヤミ金事件初公判 梶山被告、認否を留保 東京新聞

 指定暴力団山口組五菱会(総本部・静岡市)によるヤミ金融事件で、出資法違反の罪に問われた山口組系元幹部の梶山進被告(54)と元組員松崎敏和被告(34)の初公判が五日、東京地裁(杉山慎治裁判長)で開かれた。梶山被告は「捜査がすべて終了してから、認否します」などと述べ、松崎被告とともに罪状認否を留保した。検察側は冒頭陳述で、グループの二店舗の銀行口座だけでも、二〇〇〇年九月以降、約十一億円の振り込みがあったと指摘した。

 梶山被告は「ヤミ金の帝王」とも呼ばれる五菱会の実質ナンバー2で、ヤミ金融約一千業者を取り仕切る「統括センター」のトップ。松崎被告は二十数団体あるとされるヤミ金グループのうち、十四店舗で組織する「TOグループ」を実質管理していたとされる。

 両被告の弁護側は罪状認否で「まだ追起訴があると聞いており、検察側証拠の一部しか開示されていないため、認否を留保する」と述べた。

 検察側は冒頭陳述で、TOグループが形成された経緯を陳述。経験を積んだ従業員に開店資金を提供して、新たな店舗を開業させ、昨年二月までに十四店舗でピラミッド型の組織を整えた、などと指摘した。各店は梶山被告へ毎月百五十万円を上納することがノルマで、各店の日報の経費欄には「梶山会長」を表す「KK」などの文字が記載されていたという。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20031105/eve_____sya_____003.shtml