北陸道で半額実験開始滑川−朝日間一般道の渋滞緩和図るインターチェンジ料金所に設置された料金半額の立て看板＝富山県滑川市の北陸自動車道滑川ＩＣで（東京新聞）

2003年11月05日(水) 00時00分

　富山県東部での高速道路の利用者増と国道８号など一般道の渋滞を緩和しようと、北陸自動車道滑川−朝日インターチェンジ（ＩＣ）間の通行料金を半額割引する実験が四日、始まった。期間は二十四日まで。

　国や富山県、日本道路公団などでつくる協議会が主体。今夏、全国で第一回の事業案を公募し、富山を含む全国十八カ所の案が採用された。割引対象となるのは普通車と軽自動車だが、ノンストップ料金収受システム（ＥＴＣ）搭載車であれば全車種が対象となる。

　県東部のみで実施した理由について、協議会は同地域は山海が接近しているため道路が狭い平野部に集中し、国道８号を中心とした一般道の交通渋滞が問題化している点を指摘。その上で「一般道と高速道路が近距離で平行しており、高速道へのシフトが容易で効果が期待できる」としている。

　黒部ＩＣから滑川ＩＣまでを利用し、富山市に向かう会社員男性（２４）＝富山県黒部市＝は「夕方は国道８号が込むので滑川まで。富山まで無料ならいいのに…」。農業男性（５３）＝同県入善町＝は「半額なのでドライブがてら買い物に。安売り目当ての買い物なので、高速代ぐらい浮くかな」と話していた。

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