2003年11月05日(水) 21時32分

事業者に労災多発で緊急要請　滋賀労働局（京都新聞）

　滋賀労働局は５日、今年１月から９月末までの労働災害の発生状況をまとめた。休業４日以上の死傷災害が製造業で前年の同じ時期と比べて１０１件多い４１０件あり、全国の府県単位で最も多い増加率（32・７%）となった。労働局は防止対策を強化するよう、県内の事業者団体に緊急要請した。
　まとめによると、県内で起こった休業４日以上の死傷災害は１０１０件で、前年の同じ時期から５９件増えた。建設業（１７７件）も２１件増えて増加率13・６%となり、全国の府県で２番目に高い数字だった。
　事故の形態としては、従業員が工業機械にはさまれたりする「はさまれ・巻き込まれ災害」が１５１件で、全体の３割以上を占め、４人が死亡した。
　滋賀労働局は「製造ラインを止めずに点検や清掃しようとして、被災するケースが多い。企業が経営の効率化を優先するあまり、安全管理がおろそかになっているのではないか」として、注意を促す緊急要請を１２３団体に出した。（京都新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031105-00000066-kyt-l25