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2003年11月04日(火) 16時43分

福山の農家に出荷自粛要請 食肉センターも休場、消毒共同通信

 国内9頭目のBSEの疑いがあるホルスタインが広島県福山市で見つかったのを受け、広島県は4日までに、出荷した農家に牛の出荷や移動の自粛を要請した。福山市も牛を処理した食肉センターを休場し、施設を消毒、洗浄するなどの対策を取った。
 同県は該当牛に与えていた飼料や、1歳になるまで一緒に飼っていた牛を調査。県の担当部署や関係団体でつくる防疫対策連絡会議を午後から開き、経緯や今後の体制などを検討した。
 福山市生活衛生課によると、10月29日に該当牛を処理した食肉センターは疑陽性との診断を受けて30日から休場し、30、31日に施設の消毒や洗浄を実施。食用にならない内臓や特定部位といわれる骨髄などは焼却処分にし、食用部分は検査結果が判明するまで冷蔵庫で保管している。該当牛以外の牛の枝肉などは安全が確認されているため出荷したという。
 県食品衛生室の田中啓一室長は「今までの感染牛は5、6歳だったので、今回陽性と判断されれば、ほかの若い牛でも可能性が出てくる」と心配している。
 JA全農ひろしま(広島県三次市)畜産課は「牛は全頭検査にかけるため、害のある牛が市場に出回ることはない。消費者は冷静に受け止めてほしい」と訴えた。(共同通信)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031104-00000147-kyodo-soci