悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2003年11月04日(火) 00時00分

10代女性からこのウイルス検出割合が高いワケは…専門家「エイズの爆発的拡大の前兆」ZAKZAK

 B型肝炎ウイルス(HBV)に新たに感染したことを示す血液が、10代の女性の献血から最も高い割合で検出されるなど、HBVの新規感染者が若年層に集中していることが日赤の調査で分かった。

 大部分が性行為による感染とみられ、専門家から「無防備な性行為が増えていることを示しており、エイズの爆発的拡大の前兆」との指摘も出ている。

 若者中心の感染拡大が判明したのは、献血血液の安全性を高めるため、日赤が1999年から導入した核酸増幅検査(NAT)の結果。同検査は、ウイルス感染直後の血液を見つけ出すことができる。

 日赤は、2000年4月から2002年3月にNAT陽性となった献血者の年代を調べた。

 すると、女性で最も多かったのは10代で、人口10万人当たり3.89人だった。20代も同2.81人と2番目に多かった。最も少なかったのは50代で同0.51人だった。

 男性の10代は同1.47人と全世代平均並みだった。しかし、ピークの20代は同3.24人で、40代(同0.34人)の10倍近くに達し、やはり若者中心の感染拡大傾向を示していた。

 HBV感染は、以前は母子感染や注射針の使い回し、輸血などが主な原因だった。現在は、これらの原因による感染はまれになっている。

 ■B型肝炎 ウイルス性肝炎の一種。血液や体液を介して感染し、2−5カ月の潜伏期間後に発病し、劇症肝炎を起こすこともある。成人が感染した場合、治ればウイルスを保持し続けることは少ないが、3歳ごろまでに感染すると無症状のまま持続感染し続けるケースが多い。母子感染などが原因の持続感染者が50代を中心に国内に150万人近くいるとされる。母子感染対策などが整備され新規患者は減っているが、性感染症としての対策は進んでいない。ZAKZAK 2003/11/04

http://www.zakzak.co.jp/top/t-2003_11/1t2003110421.html