2003年11月04日(火) 15時08分

＜不審電話＞近畿の大学生の実家に「下宿先教えて」　２０件も（毎日新聞）

　奈良や大阪、京都など近畿の大学に通う学生の実家に、大学職員を名乗って下宿先の住所や携帯電話番号を聞き出そうとする不審な電話が今夏から相次いでいることが分かった。毎日新聞の調べでは、少なくとも６大学で約２０件にのぼり、学生名、実家の電話番号などが何らかの形で漏れている可能性が高い。現時点では、被害を受けたケースは把握されていないが、大学側は、学内の掲示板やメールなどで個人情報を教えないよう呼びかけている。

　奈良女子大（奈良市）では今年６月ごろ、実在しない「学生課」を名乗り、３人ほどの学生の実家に「下宿先の住所と電話番号を教えてほしい」と電話があった。学生が大学に問い合わせ、虚偽電話と判明した。同大学は「学生が事件やトラブルに巻き込まれる恐れもある」として、「答えないように」などと書いたビラを学内に張り出して注意喚起している。

　また、奈良教育大（同市）でも同時期に、数人の学生の実家に「用事がある。本人と連絡を取りたい」と電話があった。大学は全学生と保護者に注意喚起のメールを送った。

　さらに、７月には京都大と大阪大、神戸大、９月にも奈良大の学生の実家に、学生の住所などを尋ねる電話がいずれも数件ずつあり、各大学とも注意を呼び掛けている。【阿部浩之】（毎日新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031104-00001078-mai-soci