悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2003年11月04日(火) 09時20分

IBMにがんの責任問う訴訟、第1回弁論へZDNet

 米IBMの工場で働いていた従業員が、有害な化学物質にさらされてがんにかかったのはIBMのせいだと訴えている訴訟の第1回弁論が11月4日に行われる。

 訴えているのは元IBM従業員のアリーダ・ヘルナンデス、ジェイムズ・ムーアの両氏。同社のHDD製造施設で働いた後、がんにかかったと主張、この仕事で日常的に化学物質にさらされる危険についてIBMは認識していたはずであり、自分たちに告知すべきだったと訴えている。

 11月4日にはサンノゼにあるカリフォルニア州の裁判所で、第1回の弁論が開かれる予定。これを皮切りに、IBMを相手取って起こされている200件以上の訴訟が審理に入る。

 今回の訴訟の結果次第では、ほかの訴訟やNational Semiconductorなどの半導体メーカーを相手取って起こされている訴訟にも影響を与える可能性がある。また、IBMに不利な判断が出れば、さらに多くの訴訟に道を開くことにもなる。訴訟で問題にされている製造工程や化学薬品は現在ほとんどが使われなくなっているが、IBMが敗訴すれば、クリーンなイメージに大きな傷が付くことになる。

 この訴訟では、IBMの従業員がHDD製造施設での労働によって実際に健康被害を受けたかどうかではなく、身体に有害な可能性のある化学物質にさらされていたことをIBMが従業員に告知する義務があったかどうかが争点となる。

 IBM担当者は特定の訴訟についてはコメントしないとしているが、これまでの裁判を通じて、健康上重要な問題を従業員に隠したことはないと主張してきた。業界全体としても、半導体製造に従事する労働者は一般に比べてがんにかかる比率が高いとする見方に反論している。(ZDNet)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031104-00000014-zdn-sci