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2003年11月04日(火) 12時23分

投票終了1〜2時間早めます…秋田、岩手で8割強読売新聞

 今回の衆院選で、投票終了時間を繰り上げる自治体が目立つ。1998年の公職選挙法改正で、投票終了時間が2時間延長されて午後8時までとなったが、町村部を中心に「午後6時以降の投票者が少なく、経費の割には投票率アップにつながらない」との声が強くなってきたためだ。

 公選法では、特別の事情がある場合、午後8時の投票終了時間を4時間以内の範囲内で繰り上げることが認められ、判断は各市町村選管にゆだねられている。

 秋田県では今回、県内69市町村のうち、55町村が全投票所で投票終了時間を1—2時間程度、繰り上げる。2000年の衆院選では、21市町村が一部投票所で終了時間を繰り上げたが、全投票所繰り上げはなかった。今回は一部実施の5市町も加えると、8割強の60市町村で繰り上げを行う。

 同県角館町は今回の衆院選から全投票所で午後7時に繰り上げるが、改正後の選挙で午後7時以降の投票者は有権者の平均1・6%(約200人)程度で「数人しか来ない投票所もあった」という。同県選管では「特に町村部では午後6時、7時台の投票者が少なく、2時間延長の効果があまり見られない。不在者投票の要件が緩和された影響が大きいのではないか」と分析している。

 岩手県でも、県内58市町村のうち48市町村で投票終了時間の繰り上げを行う。

 同県川井村では、2001年の参院選から、村内14か所の全投票所で午後6時に繰り上げた。村選管では参院選前、全世帯を対象にアンケートを実施。7割近くが投票時間繰り上げに賛成した。村選管は「職員の時間外手当などの経費削減につながるうえ、結果を早く知りたいとの要望も強かった」と説明する。

 このほか、福島県(90市町村)では81市町村、北海道(212市町村)では118市町村で繰り上げを行うなど、人口規模の小さい自治体が多いところで「2時間延長」をやめる例が目立つ。

 一方、東京都や神奈川県、千葉県は、すべての市区町村で午後8時まで投票を実施。埼玉県も終了時間の繰り上げは5町村にとどまるなど、都市部では公選法の規定通りの自治体が多い。

 総務省は「市町村選管がそれぞれの地域事情から判断したこと」としている。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031104-00000004-yom-soci