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2003年11月01日(土) 00時00分

 原監督胴上げ前に「六甲おろし」を 球場長脅す神戸新聞

 阪神甲子園球場で昨年九月、プロ野球セ・リーグの巨人優勝が決まった試合で、巨人の原辰徳監督(当時)の胴上げをめぐり球場職員二人を脅したとして、兵庫県警暴対二課と甲子園署などは三十一日、暴力行為の疑いで、阪神タイガース私設応援団「中虎連合会」会長代行で指定暴力団山口組系組幹部の男(32)=神戸市中央区=、同会会長で同組系元組員の男(41)=大阪市城東区=の両容疑者を逮捕した。

 同球場では今年六月、「阪神タイガース子供の会」が会員に配るチケットの偽造券数枚が見つかっており、チケットの通し番号が正規の字体と一部違っていた。このチケットは中虎連合会会員とみられる男性が使用しており、同課などは有価証券偽造、同行使の疑いでも関連を調べている。

 調べでは、暴力団幹部の男らは昨年九月二十四日、巨人の優勝がかかった同球場開催の阪神—巨人戦をライトスタンドで観戦。阪神勝利後に恒例の「六甲おろし」の合唱前に原監督の胴上げが計画されていることを知り、同日午後八時ごろから約二時間にわたり、同球場ライト側の外野警備本部に十数人で押しかけ、同球場の場長(43)と副場長(37)に「なめとったら殺すぞ」「お前、埋めてもたろか」などと怒鳴り、脅すなどした疑い。

 同試合は阪神が延長十二回でサヨナラ勝ち。六甲おろしの合唱後、原監督の胴上げが行われた。

 同課などは、同会の会費や運営費が暴力団の資金源となっていた可能性もあるとみて、二人を追及する。

http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sougou/031101ke132210.html