2003年11月01日(土) 18時53分

「金利６９万％」を告発−−ヤミ金融対策会議「県内では最高」　／宮城（毎日新聞）

　弁護士らで作る「ヤミ金融対策会議みやぎ」（杉山茂雅会長）は３１日、県内の男女計２３人に、最高６９万３５００％という法定金利（年率２９・２％）をはるかに超える高金利で融資したとして、東京都の金融会社など計１５５社を出資法違反で県警に告発した。同会議は、６９万％超の金利について「県内では過去最高で、全国でもまれな例だろう」と話している。
　６９万％超の高利融資は、複数のヤミ金融の返済に追われた仙台市内の５０代の無職男性を狙ったもの。東京のヤミ金融業者が５月、男性に電話をかけ「金を貸すが、保証金が必要。口座に２万円を振り込んでほしい。振り込み手数料としてあなたの口座に１０００円を入れておく」と勧誘し、男性は翌日、２万円を振り込んだ。
　業者は約２週間に、１０００円を男性の口座に入れては翌日２万〜４万円を振り込ませる方法を計６回繰り返した。男性は言われるままに応じたが、金は借りられず、結果として２０万円を業者に奪われた。同会議は「１０００円は借金の保証金という名目だが、実質は男性の意思を無視して融資を続ける押し貸しだ」と指摘している。１０００円を元金とし、翌日男性が振り込んだ額を金利とすると、最高で年率６９万３５００％に上るとしている。【鈴木英生】（毎日新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031101-00000004-mai-l04