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2003年11月01日(土) 02時18分

服役囚の供述もとに、いったん不起訴の詐欺容疑者を逮捕朝日新聞

 マンション売買仲介をめぐる詐欺容疑事件で、横浜地検は31日までに、有罪が確定して服役中の男の供述で主犯格であることがわかったとして、横浜市戸塚区上矢部町、マンション売買仲介会社役員山根一弘容疑者(36)を逮捕した。山根容疑者は昨年6月に嫌疑不十分で不起訴になったが、横浜検察審査会が「不起訴不当」を議決。地検が再捜査していた。

 調べでは、山根容疑者は00年11月、顧客だった横浜市内の会社員に「マンションの売買交渉をスムーズに進めるのに1200万円が必要」などとうそを言い、1190万円をだまし取った疑い。山根容疑者は容疑を否認しているという。

 この事件では昨年5月、山根容疑者と、部下だった男(36)=懲役2年4カ月の有罪判決が確定し服役中=が逮捕された。地検によると、元部下が「自分1人でやった。金は借金返済などにあてた」と供述。山根容疑者の説明とも合致し、山根容疑者は不起訴処分となった。

 しかし、被害者からの申し立てを受けた横浜検察審査会が今年4月に「不起訴不当」を議決。再捜査の結果、元部下が公判中、自分の両親に「金は全額、会社に入れた」と手紙を出したことが分かった。元部下は地検の調べに「山根容疑者から暴力を受け、事実を話すと家族が脅されると思った」と述べ、うその供述をしたことを認めたという。

 横浜地検の鈴木和宏次席検事は「金の使途などをもっと細かく調べるべきだった。だが、共犯者同士の供述が合致していれば信憑(しんぴょう)性に疑いを入れるのは難しい」としている。(11/01 02:18)

http://www.asahi.com/national/update/1101/009.html